PC-9801E (NEC) |
■使用期間 | |||
1984/5〜1993/10 | |||
■購入動機 | |||
大学入学を機に、前から欲しかったPCを購入することとしました。その際に購入したのが、このPC-9801Eです。予算内(確か20万円程度)に収まる候補機種は、MZ-2000やPC-8801Mk2SRなど殆どが当時主流であった8bit機でしたが、最終的には将来性を買って候補内で唯一の16bit機であった本機を選択しました。 PC-9801シリーズはその後一時代を築くのですから、結果的には正しい選択だったと思います。友人からは「どうせ16bit機を買うならPC-100(NEC)が絶対良い」とも言われ、これは主に予算面から断念したのですが、先進的であったPC-100は後が続かずに廃れてしまい、無理して買わないで良かったと思ったものです。購入していたなら、それはそれで楽しんだとは思いますが。 |
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■使用感 | |||
PC-9801Eの主要スペックは、CPUが8086互換8MHz、RAMが128kBにV-RAMが192kB(640x400、デジタル8色、2バンク)、また外部記憶は一切無しと、今から考えると隔世の感がありますが、当時としては個人で購入できる範囲では最速環境に近かったのではないかと思います。 まずはカセットテープとのI/Fボード、RFコンバータとの組み合わせで使い始めました。しかし、さすがにこれだけでは殆ど何もできないので、最低限の拡張(2DタイプのFDD、デジタルCRT等の導入)により何とかDiskBasicがまともに使えるようにし、最初の3年程はDiskBasicマシンとして使用しました。一通り必要なもの(ワープロとかDBとか)を自作してしまえば、趣味用途に使う分には十分に楽しめました。確かにBasicでは処理が重い部分もありましたが、そこはアセンブラを併用すれば大抵はうまくいったように記憶しています。 1988年頃に、それなりの拡張(2HDタイプのFDD導入やメモリ増設等)を行うことによって、ようやくDOSマシンとしても使えるようになり、一太郎v3あたりでの論文書きなどに活躍しました。ただ世間が286から386時代と移行していくにつれ、次第に非力さと対応ソフトウェア減少に悩まされるようになりましたが、HDD内蔵等、拡張を続けることにより何とか使い続けました。晩年の用途は、Vz + ATOK8 での文章書きが主でしたが、テキスト処理に限れば、最後まで速度面での不満はありませんでした。 いずれにせよ、このPC-9801Eには大変お世話になりました。 |
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■終末 | |||
世間の趨勢から全く取り残された状態となっても、半分意地で使い続けていましたが、ある日突然電源が入らなくなりました。その頃は6個ある拡張スロットの殆ど全てを増設ボードで埋めていたことから、電源がいかれてしまったのではないかと思います。このようにして、10年近く続いたPC-98801E時代は唐突に終わりを告げたのでした。 | |||
(2004/1/12) | |||
■関連サイト | |||
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