戦没した船と海員の資料館(兵庫県神戸市)

■はじめに
 太平洋戦争中に失われた船舶に関する資料が展示されている、兵庫県神戸市にある資料館です。近所に住んでいるにもかかわらずなかなか訪れる機会がなかったのですが、最近ようやく見学することができたので、その際の印象などをまとめています。
■入館日
 2003/8/11、2003/10/10
■感想など
 この資料館は、神戸港中突堤からほど近い国道2号線沿いの全日本海員組合関西地方支部の建物の中にあります。建物の前にある看板が目印になります(左上写真)。 建物の中に入り、正面にある階段を上がった所が資料館になっています。
 展示室は、戦没した船の写真展示が中心です。展示室の壁は4面とも金属に焼き付けたような写真(アルフォト写真)で埋め尽くされており(右上写真)、見ていて圧倒されます。量的には膨大ですが、沈没時期に従い時計回りに整理して展示されており、また戦況に応じた適切な説明パネルもあったりして、かなり見やすく工夫されています。展示室の中央付近は各船形毎の戦時標準船の模型が展示されています(左下写真)。展示室の外壁には、上田毅八郎氏の描かれた実に見事な戦時中船舶のイラスト画が、数十枚にわたって展示されています(右下写真)。この他にも、模型や関連資料が色々と展示されています。
 私は、それほど期待せずに資料館を訪れたのですが、実に見応えがあったので大変驚きました。出来れば何度でも見に行きたい所ですが、この資料館の開館日は平日(10:00〜17:00)に限られており(事前に10名以上のグループで申し込めば、平日以外でも入れてもらえるようですが)、近所に住んでいる私でも結局2回しか入館していません。そのかわりといっては何ですが、最近開設された資料館の公式サイト(膨大な戦没船の写真がコメント付きで掲載されており、資料館に劣らず中身が濃い)の方に入り浸っています。
(2003/11/23)
■公式サイト
□全日本海員組合
http://www.jsu.or.jp
http://www.jsu.or.jp/siryo

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