"こはく丸"および"すみれ丸"は、くれない丸級に続く別府航路向け観光船として1963年に相次いで就航しました。ただカーフェリー化の流れの中、1977年に"こはく丸"がクルーズ客船に転用され、"すみれ丸"も多客時のみ運行される形になっていったようです。"すみれ丸"は1985年に売却、"こはく丸"は1991年に売却されています。

"くれない丸"と比べると、後部マストと煙突が合体した一見無煙突風のスタイルを取っている点が大きく異なります。今にしてみれば特に気にならないのですが、当時は煙突がないと締まらない、ということで、次の"こばると丸"級では従来の煙突位置に展望室が設けられたそうです。

以下の写真は1977年に撮影したものです。この時"こはく丸"は既にクルーズ客船に改装済でした。

大阪港弁天埠頭に停泊中の"こはく丸"。

大阪港弁天埠頭に停泊中の"こはく丸"。

神戸港中突堤に停泊中の"すみれ丸"。