Renaissance/98 (PowerLeap) |
■はじめに | |
このPowerLeap製のRenaissance/98βは、いわゆる98互換機における標準的な拡張バスであるCバススロットに挿すことを前提にしたAT互換マザーボードです。このボードを用いれば、古い98互換機の筐体や電源、HDD等を流用してAT互換機を構成することが可能となります。ボードにはVIAのMVP4統合チップセットが搭載されており、Socket7対応のCPUや標準的なI/Fが利用できます。 私は、NECのPC-9801シリーズが出始めた時分にパソコンを始めたこともあり、妙に98互換機に愛着がありました。そのため、世間の趨勢がPC/AT互換機に移行していくなかで、最後に購入した98互換機であるEPSONのPC-586RV2を、CPUを交換したりハードディスクを増設したりして無理矢理使い続けてきました。1999年秋にAthlonが登場したのを機に、ようやく完全にPC/AT互換機環境に移行したのですが、2000年秋にこのRenaissance/98に関する記事を見かけ、PC-586RV2を復活させるべく、導入することとしました。 以下では、セットアップ時のメモおよび使い勝手についてまとめています。 |
■セットアップに関するメモ | |||||||
電源コネクタは、PC-586RV2自体のM/Bから外してRenaissance/98β(以下Ren98)につなぎ替えます。他の機種ではコネクタ形状などで問題となる場合があるそうですが、特に問題なく利用できます。 PC-586RV2付属のFDDはRen98に接続しても動作しません。そのため、FDDを内蔵させようとするならば、既存のFDDを取り外した上で、それなりの工作が必要になるかと思います(試していませんのでうまく出来るかどうかはわかりませんが)。まあ私の場合はFDDがなくともあまり困らないので、レガシーフリーということで接続していません。 Ren98と空きベイ(CDドライブやHDD等)との間をケーブルで接続する必要があります。しかし、Cバススロット側とベイ側には隙間がないため、本体上部カバーと筐体の間に、この接続ケーブルと先程の電源ケーブルを挟む必要があり、やや気を遣います。また、ベイの奥行きがあまりない為、フラットケーブルでの接続はやや厳しいものがあります。私の場合はスマートケーブルを利用しています。 |
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■使ってみての感想 | |||||||
導入当初は色々と設定や用途などを試行錯誤していましたが、最近はWindows2000上で自宅サーバとして用いる形に落ち着いています(ちなみにこのサイトはこのサーバ上で運用しています)。 連続運転を行うと言うことで、CPUのクロックを300MHzに落とすかわりにファンレスで使用しています。元々電源は静かでしたので、晩の静かな時でも音が気になることはなく、静音PCとしては満足できるレベルではないかと思います。その分CPUパワーは低いわけですが、ブラウザやメールソフト、テキストエディタなど、軽めのアプリケーションについては、特にストレスなく利用できます(というか重たいソフトはインストールしていないのですが)。ということで、基本的な使い勝手については十分満足しています。逆に使っていて不便に思う点は、拡張性が貧弱な点です。USB1.1しか拡張するすべがない為、LANや外部記憶との接続速度がどうしても限定されてしまいます。不満といえばその程度でしょうか。 個人的には、もう少し高速な静音PCを導入したいという気もありますが、予算もないことですし、上記の通り十分に使えていることから、恐らくは電源がいかれるまでは、このまま利用し続けることになりそうです。 |
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(2004/1/12) | |||||||
■関連サイト | |||||||
□Lontec Online http://www.lontec.co.jp PowerLeapの日本代理店。昔はRenaissance/98の情報が載っていたのですが、最近は見あたらなくなりました。 |
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□PowerLeap Renaissance/98 http://www.friendtech.com/Ren98.htm 公式サイトにおける紹介頁。現在もメンテされており、最新ドライバ類がダウンロードできます。 |