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大井篤「海上護衛戦」 |
太平洋戦争中、海軍の中枢部にて海上護衛戦を指導した作者による、海上護衛戦の実態を描いた作品です。海上護衛を軽視してきた日本が、戦争中期以降における米国潜水艦の跳梁等に対し適切な策を講じることの出来ぬまま、いたずらに多くの商船を失い、これが致命傷となっていく様が、よくわかる内容となっています。この本は1953年に刊行され、その後一部改訂がなされているそうです。現在は学研M文庫にて容易に入手可能となっています。
私の場合、戦時の海上輸送については元々関心があったこともあり、この本は大変興味深く読ませてもらいました。分かり易く丁寧に書かれているので、一般の方にもおすすめできるかと思います。読後に爽快感が得られるような内容ではありませんが。
(2003/11/30)
■amazon.co.jpでの紹介頁
いくつか詳しめのレビューが掲載されています。若干の在庫有り。
海上護衛戦学研M文庫